r_shibataの備忘録

大学院で研究したり,コーヒー入れたり,マジック勉強したり,ITの勉強したり...

EBMに関するブログを読んでの振り返り

はじめに

最近、会社の中でEBM(Evidence-Baseed Management)と呼ばれる、価値やアウトカム(成果、効果)基準として効果のあるビジネスの進め方があると聞き個人的に興味津々なトピックが出てきた。 資格も取りたいと思ったので、 まず初めにEBMを理解するために、会社の方がおすすめしていたブログを読んでみた。

このブログ↓ www.infoq.com

今やっている仕事って価値があるの?

ブログの最初からド直球なテーマで問いかけられた。 アジャイルの土台として、アジリティを重要としていることは知られている。 アジリティがあることで柔軟かつ効率的に目標に向かっていくことができるからだ。 ただし、アジリティがあるからと言って本当に価値があることができているかを確かめていることは意外と少ないように私自身思った。

記事では、MicrosoftAmazonなどの企業が新規のアイディアを検証したときに、価値があったのは全体のうち1/3だけだったという例を挙げていた。 どの組織の誰がアイディアを出したかは関係ないとも書いてあり、ちゃんと計測してみないと誰が良い価値を生み出しているかはわからないとのことだった。 時間やリソースを無駄にしないためにも、価値を計測するして、大事なことだけするのが大事だよねということだろう。

価値の種類

細かい数値の話をする前に概念的な話もあった。 ビジネスにおける価値は何かと聞かれたら、やっぱり顧客体験だよねと記事では述べていた。 EBMの場合は現在価値と未実現の価値という2つの価値があって、これまでの実績(現在価値)だけじゃ組織が生み出せる価値ってわからないよねと記事では述べていた。

価値と目標

記事では、組織が新たな価値を生み出すときは未実現の価値を実現していったり、お客さんの満足度のギャップ埋めることが唯一の方法で目標を立てるなら、未実現の価値を参考に目標を立てるとよいと述べている。 また、目標は長期~短期までを立てて長期の目標を達成するためのマイルストーンを置いてくイメージで目標を立てるとよいとのことだった。 さらに、実践する時には仮説、検証サイクルを回しながら経験主義で目標達成をしていくといいよとも言っていた。

速度、効率は重要じゃないの?

速度と効率も大事だよというのが答えで、速度と効率があればたくさんのアイディアを検証できるからいいよねという考えから、EBMで市場投入までの時間も大事な指標だよねと言っていた。 また、価値を生み出す力もEBMではイノベーション能力という指標で表そうねと書いていた。

測定

計測するといっても、すでに速度とかコストは計算しやすいから計測している企業は多い。 だけど、実際価値があるかを計測で明らかにしているところは少ないよねと記事では述べている。 EBMの場合はアクティビティとアウトプットとアウトカムを計測する。 アクティビティは組織の人の行動。アウトプットは組織が生み出すもの。アウトカムは顧客が体験する新しい機能や改善した機能など。 アクティビティとアウトプットは組織の能力を向上させるために、アウトカムは組織が価値を提供できているかを確認するために使用する。

どこから手を付けようか?

基本的に、満足度のギャップ(未実現の価値)が大きいことが多いので、そこから手を付けるのがよいとのこと。 満足度のギャップが大きいことはよいことで、伸びしろがあるととらえたほうが良い。

次に取り掛かるべきはどれだけ効率的で迅速にサービスを提供するか(市場投入までの時間)で新しい機能を出すのに6か月以上かかる場合はまずは重点的に取り掛かるべきとのこと。

もし、すぐにサービス提供できても、有効性のある機能を提供すること(イノベーション能力)が足りない場合はそれも取り組む必要がある。

土台が整ってくると、価値の計測が提供できるようになってくる。ただし、デジタルサービスの場合は数日でリリースできる能力が必要とのことだった。

振り返り

普段の仕事の価値を測れるようになると大事なことだけできるよな。と当たり前のことを思った。 価値の話では価値には現在と未実現の価値があることが興味深かった。この記事だけでは未実現の価値って満足度だけが指標何だろうか、完全に理解はできなかった。 EBMを運用する上で目標を達成するために価値を計測するわけだが、価値がいい感じに計測できるようになるまでには結構な能力が必要だなと感じた。